イヤイヤ期でご飯を食べないときの対処法|投げる・遊ぶ・好きなものばかりの悩みも解説
イヤイヤ期になると、ご飯を食べない、投げる、遊ぶ、立ち歩く……ということが増えます。
「好きなものだけ出していい?」「食べなかったら下げてもいい?」「栄養は足りてる?」と悩むママ・パパも多いはずです。
この記事では、1歳半〜2歳頃の子どもがご飯を食べないときの考え方と、家庭でできる対処法を紹介します。
イヤイヤ期にご飯を食べないのはよくあること

1歳半〜2歳頃は、自分でやりたい気持ちや好き嫌いの主張が強くなり、急に食べなくなることがあります。
1回食べなかったからといって、すぐ栄養不足になるわけではありません。まずは1日〜数日単位で見ていきましょう。
ただし、食べない状態が続く、体重が増えない、元気がない、水分が取れないといった場合は、小児科や健診で相談すると安心です。
イヤイヤ期にご飯を食べない主な理由

イヤイヤ期の「食べない」は、好き嫌いだけでなく、いくつかの理由が重なっていることがあります。
自分で決めたい気持ちが強くなっている
この時期は「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが強くなります。
親が「食べて」と言うほど反発し、食べる順番や使うスプーンを自分で決めたがることもあります。
お腹が空いていない
おやつ、牛乳、ジュース、昼寝、外遊びの量によって食欲は変わります。
食べない日が続くときは、食事前の補食や飲み物が多すぎないか見直してみましょう。
食感・温度・見た目が苦手
野菜そのものが嫌なのではなく、かたい、ぬるい、混ざっている、初めて見る見た目が不安、という理由で嫌がることもあります。
細かく刻む、やわらかく煮る、別のお皿に分けるだけで食べやすくなる場合もあります。
眠い・疲れている
夕方以降は、眠さや疲れで食べる気力が残っていないこともあります。
保育園帰りやお昼寝が短かった日は、しっかりしたメニューにこだわりすぎず、食べやすいものを少量出すだけでも十分です。
食べないとき、好きなものを出してもいい?

子どもが食べやすいものを食卓に入れること自体は、問題ありません。
ただし、食べないたびに別メニューを次々出すと、「食べなければ好きなものが出てくる」と覚えてしまうことがあります。
おすすめは、最初から“安心して食べられるもの”を少量入れておくことです。
たとえば、白ごはん・味噌汁・おかずに加えて、次のようなものを一品添えておきます。
- 納豆
- バナナ
- ヨーグルト
- チーズ
- しらす
- 卵焼き
- ふりかけご飯
- うどん
- さつまいも
- 豆腐
子どもが食べやすいものを少し用意しておくと、食卓に向かいやすくなり、親の不安も減らしやすくなります。
食べないたびに別メニューを出すのは注意
注意したいのは、食べないたびに親が慌てて別のものを出すことです。
「ご飯が嫌ならパン」「パンも嫌ならバナナ」「それも嫌ならお菓子」という流れが続くと、食事が交渉のようになってしまいます。
最初に出すものを決めておき、食べなかったら一度区切るほうが親も迷いにくくなります。
好きなものは“ごほうび”ではなく“安心材料”にする
好きなものは、「これを食べたらバナナをあげるよ」というごほうびではなく、最初から少量だけ食卓に出しておくのがおすすめです。
たとえば、ごはん、味噌汁、卵焼き、にんじん1切れ、バナナ少量のように、食べやすいものを一緒に置いておきます。
食べなかったあとに追加するのではなく、最初から“安心できる一品”として用意しておくと、食事が交渉になりにくくなります。
食べなかったら下げてもいい?あとでお腹がすかない?

食べないときに、無理に粘り続ける必要はありません。
15〜30分ほど食卓にいて、ほとんど食べない、遊び始める、立ち歩く、投げるといった状態なら、「今日はここまでにしようか」と区切りましょう。
長く粘るほど、親も子どもも疲れてしまいます。
食べなかったあとにお腹がすいたらどうする?
お腹がすくことはあります。その場合は、必要に応じて軽い補食を用意しても大丈夫です。
ただし、「特別なお菓子」ではなく、食事に近いものがおすすめです。
- 小さなおにぎり
- バナナ半分
- ヨーグルト
- ふかし芋
- 牛乳
- チーズ
- 豆腐
- 食パン少量
ポイントは、子どもが欲しがるものを何でも出すのではなく、親が用意できる範囲で決めることです。
「さっきのご飯はおしまいにしたから、寝る前に小さいおにぎりだけ食べようか」という形にすると、食事のルールが崩れにくくなります。
夕飯を少し残しただけで、毎回補食を出す必要はありません。元気で水分も取れていて、次の食事まで待てそうなら、そのまま様子を見てもよいでしょう。
栄養が足りているか不安なとき

毎食バランスよく食べさせようとすると、親も疲れてしまいます。
まずは、ざっくり次の3つを見てみましょう。
主食を何か食べているか
ご飯、パン、うどん、芋、オートミールなどは、体を動かすエネルギー源になります。
白ごはんを食べなくても、うどんやパン、さつまいもなら食べることもあります。
たんぱく質を取れているか
肉や魚を嫌がるときは、食べやすいものからで大丈夫です。
- 卵焼き
- 豆腐
- 納豆
- しらす
- ヨーグルト
- チーズ
- 鶏そぼろ
毎食完璧でなくても、数日単位で少しずつ取れていれば十分なこともあります。
水分が取れているか
食べない日でも、水分は大切です。
水やお茶、牛乳、汁物などで水分が取れているかを見てみましょう。
おしっこの回数が少ない、元気がない、ぐったりしている場合は、早めに医療機関へ相談してください。
野菜を食べない日はどうする?
野菜を完璧に食べさせようとすると、食事時間がつらくなりやすいです。
味噌汁に入れる、細かく刻む、好きなものに少量だけ添える、やわらかく煮る、翌日以降にまた出す、などすこしずつ工夫して試してみましょう。
一口サイズ、見るだけ、触るだけでもよいと考えて、あまり親が気負いすぎないようにしましょう。
ご飯を食べないときに試したい対処法

全部を一度にやる必要はありません。できそうなものから1つだけでも取り入れてみてください。
最初から少量だけ出す
最初からたくさん盛ると、子どもにはプレッシャーになり、親も「こんなに残した」と感じやすくなります。
一口〜二口分だけ出し、食べられたらおかわりにすると、親子ともにハードルが下がります。
「食べなさい」より選択肢を出す
「早く食べて」「ちゃんと食べなさい」より、2択にすると受け入れやすいことがあります。
- 「ごはんとお味噌汁、どっちから食べる?」
- 「スプーンとフォーク、どっちにする?」
- 「にんじん1個にする?2個にする?」
- 「ここで食べる?ママの隣で食べる?」
食べなくても淡々と下げる
食べないときは、無理に口へ運ばず、時間を決めて区切りましょう。
「今日はここまでにしようか」「お腹がすいたら、次のご飯で食べようね」と短く伝えて、淡々と下げます。
強く叱ったり、長く説得したりすると、食事時間が親子ともにつらくなるので、区切りをつける、ルール化してしまうのがポイントです。
完食よりも小さな前進をほめる
完食をゴールにしなくて大丈夫です。
食卓につけた、椅子に座れた、スプーンを持てた、一口かじれた、においをかげた、触れた。これも立派な前進です。
「座れたね」「一口食べれたね」と声をかけると、食事への抵抗感が下がります。
ご飯を投げる・口から出すときの対処法

ご飯を投げる、口から出す、スプーンを落とすと、親のストレスは一気に大きくなります。
長く叱るより、短く伝えて環境を整えましょう。
まずは量を減らす
ご飯を投げる時期は、最初からたくさんお皿にのせないようにします。
少量だけ出して、食べられたら追加する形にすると、片付けの負担も減らせます。
投げたら短く伝える
食べ物を投げたときは、短く、落ち着いて伝えます。
- 「ご飯は投げないよ」
- 「投げるならおしまいにするね」
- 「食べ物はお皿に戻そうね」
大きく反応すると、子どもが面白がって繰り返すこともあります。
投げたら短く伝える。続くなら一度下げる。この流れを淡々と繰り返しましょう。
投げにくい・片付けやすい環境にする
投げること自体をすぐゼロにするのは難しいです。
汚さないことより、汚れても片付けやすい環境を作るほうが現実的です。
吸盤付き食器、深めのプレート、シリコンビブ、長袖エプロン、チェアマット、床マットなどがあると、食後の片付けがラクになります。
食事中に遊ぶ・立ち歩くときの対処法

2歳前後の子どもにとって、長時間じっと座ることはとても難しいことです。
食事時間を短めにする
最初は10〜15分程度で十分です。
食べ始めて少し経ち、遊び始めたら「ごちそうさまにする?」「もう少し食べる?」と聞いて区切ってもよいでしょう。
食事時間が長くなりすぎると、親も子どもも疲れてしまいます。
テレビ・動画・おもちゃを近くに置かない
食事中に気が散りやすい場合は、テレビや動画、おもちゃを見えない場所にするのもひとつの方法です。
いきなり完璧を目指さず、「食事の最初の5分だけテレビを消す」など、できる範囲から始めてみましょう。
椅子とテーブルの高さを見直す
足がぶらぶらしていたり、テーブルが高すぎたりすると、子どもは座りにくくなります。
足がつくか、テーブルの高さが合っているか、食器に手が届きやすいかを見直してみましょう。
親がイライラしないための食事環境づくり

イヤイヤ期の食事でつらいのは、子どもが食べないことだけではありません。
作ったものを食べてもらえない、床が汚れる、後片付けが増える。こうした負担が重なると、親も疲れてしまいます。
汚れる前提で準備する
食べこぼしをゼロにするのは難しいです。
シリコンビブ、長袖エプロン、チェアマット、床マット、食洗機対応の食器などを使うと、食事中のイライラを減らしやすくなります。
食事グッズは、子どもに食べさせるためだけでなく、親の片付けストレスを減らすためにも役立ちます。
作る負担を減らす
時間をかけて作ったものを食べてもらえないと、心が折れそうになりますよね。
そんな日は、冷凍幼児食、市販の幼児向け食品、ミールキット、宅配食材も取り入れていきましょう。
「今日は温めるだけ」「今日は片付けがラクなメニュー」という日があっても大丈夫です。
完食を目標にしない
イヤイヤ期の食事では、完食を目標にしすぎないことが大切です。
まずは、食卓につけた、少し座れた、一口試せた、楽しい雰囲気で終われた、くらいを目標にしてみましょう。
やらないほうがいい対応

完璧に対応する必要はありませんが、できれば次の対応は避けたいところです。
無理やり口に入れる
食べないからといって、無理やり口に入れるのはやめましょう。
子どもにとって食事が怖い時間、嫌な時間になってしまうことがあります。
嫌がっているときは無理をせず、少し時間を置いたり、別の日にまた出したりしましょう。
長時間追いかけて食べさせる
食卓を離れた子どもを追いかけて食べさせると、食事と遊びの境界が曖昧になりやすいです。
食べないときは時間を決めて区切る。食事が終わったら片付ける。シンプルなルールにしたほうが、親も子どもも迷いにくくなります。
毎回お菓子・ジュースで埋め合わせる
ご飯を食べなかったあとに毎回お菓子やジュースを出すと、食事リズムが崩れやすくなります。
補食を出す場合は、小さなおにぎり、ヨーグルト、バナナ、ふかし芋、牛乳など、食事に近いものを選ぶと安心です。
親が自分を責めすぎる
食べない日が続くと、「自分の料理が悪いのかな」と思ってしまうことがあります。
でも、イヤイヤ期の食べムラは多くの家庭で起こります。親のせいと決めつけなくて大丈夫です。
小児科・専門家に相談したほうがよいケース

次のような様子がある場合は、家庭だけで抱えず、小児科や健診、自治体の育児相談、管理栄養士などに相談しましょう。
- 体重が増えない、または減っている
- 元気がない
- 水分が取れない
- おしっこの回数が少ない
- 嘔吐・下痢・発熱がある
- 特定の食材で発疹、咳、嘔吐などが出る
- 食べられるものが極端に少ない
- 食事のたびに強く苦しそうにする
- 飲み込みにくそうにする
- 保護者が限界を感じている
食事の悩みは毎日のことなので、親の負担も大きくなりやすいです。不安が続くときは、早めに相談して大丈夫です。
イヤイヤ期の食事に役立つ便利グッズ
食べこぼし、投げる、遊ぶ、片付けが大変な時期は、便利グッズを使って親の負担を減らしましょう。また、いつもと違うスプーンやお皿を使うことで食べるようになることも多いです。
ハートや星など、お気に入りのデザインを見つけると喜んで食べるという話もよく聞きますので、ぜひ試してみてください。
すくいやすい子ども用食器
自分で食べたい気持ちが強い子には、すくいやすい深めの食器があると便利です。
お皿のふちが立ち上がっているタイプや、滑りにくいタイプは、スプーンですくう練習もしやすくなります。
シリコンビブ・長袖エプロン
食べこぼしが多い時期は、服の汚れを減らせるだけでも親の負担が軽くなります。
ポケット付きのシリコンビブや、袖まで守れる長袖エプロンは、手づかみ食べやスプーン練習中にも使いやすいです。
チェアマット・床マット
ご飯を落とす、投げる、飲み物をこぼす時期は、床の掃除が大きなストレスになります。
椅子の下にマットを敷いておくと、食後の片付けがしやすくなります。
子ども用スプーン・フォーク
子ども用のスプーンやフォークは、持ちやすさや口に入れやすいサイズを見て選びましょう。
食具が合っていないと、うまく食べられずにイライラしてしまう子もいます。
冷凍幼児食・宅配食材
食べない日が続くと、作る側の心が折れやすくなります。
そんなときは、冷凍幼児食や宅配食材、ミールキットを使うのもひとつの方法です。毎食手作りにこだわらなくても大丈夫です。
まとめ:食べさせるより、食事時間をつらくしすぎないことが大切

イヤイヤ期の食事は、1回ごとに完璧を目指さなくて大丈夫です。
好きなものは“安心材料”として少量入れ、食べなかったら時間を決めて区切る。必要に応じて、食事に近い補食で調整しましょう。
食べこぼしや片付けがつらい時期は、便利グッズや冷凍幼児食を使って、親の負担を減らすことも大切です。
無理に食べさせるより、親子ともに食事時間をつらくしすぎないことを意識してみてください。







